ラッピングコーディネーター 五味栄里先生によるラッピング講座。リボンの結び方、箱の包み方、季節に合わせたラッピングやエッセイなど

パーソナルカラー


今年の冬は大雪で、特に日本海側では想像を越えるような量が降っているようです。私も出張中に飛行機が欠航になったり、高速道路の閉鎖で飛行機に乗り遅れたり、新幹線が遅れたりで、あちこちで大変な思いをしました。東京にいても、都会は少しの雪でも交通トラブルが勃発しますので、雪の予報の時には前日から気を使います。

そのような厳冬の中で今日は珍しく春のような陽気になりました。
日差しも温かくうらうらとした気分で、久しぶりにパーソナルカラーの練習のために銀座に足を運びました。
パーソナルカラーとは、人の肌の色をブルーとイエローに大きく2つに分けて、
イエロー」をスプリングオータム
ブルー」をサマーウインター
にそれぞれ分類して、肌の色を4種類のいずれかに区分するハウツーです。
自分の肌の色区分を知っておくと、似合う洋服、ヘアーカラー、アクセサリー、メイクなど迷うことなく、ぴったりの色をチョイスできます。例えばピンクがお好きな方、似合うのと苦手なのがありませんか?ピンクにもいろいろな色があります。

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1下の黄みがかったピンクはピタッとくるけれど、上の藤色がかったピンクは難しいと感じる方はイエローベースのお肌です。反対に上の藤色がかったピンクがお似合いだと、ブルーベースのお肌になります。ベースを間違うとイエローベースの方は青白く元気のないお顔色になってしまいます。反対にブルーベースの方は赤黒い、黄色っぽい色にお顔色が見えてしまいます。

ファンデーションもベージュ系、ピンク系に分かれていますね。
ベージュ系(オークル系)はイエローベース、ピンク系はブルーベースに該当します。
時間がたつとお顔のファンデーションの色が首の色よりくすんで変色したり、色が白く浮くような感じがする場合は、ご自分のファンデーションの色の系統を再確認してください。
自分に合ったベースにすると、見違えたようにお肌のメイクがナチュラルになります。

アクセサリーや眼鏡もゴールドとシルバーがありますが、両方使い分けているよなんておっしゃらずにイエローベースはゴールド、ブルーベースの方はシルバーがぴったりなんだと覚えておいてください。でもこれはほとんどの方が、ご自分のお似合いの色を無意識に選んで身に付けていらっしゃることが多いので、私たちはなさっている時計や眼鏡の色がどちらなのかを参考にして判断したりということもあります。

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区分分けの判断をプロはこのドレープという4種類の色で構成された120色の布で判断します。2

4種類の色をイメージで説明しますと、
イエローベース
3スプリングは華やかな明るい色が集まっていて、春の日差しの中で花が咲いているような温かい色合いが多くあります。
4オータムはリッチな重厚な感じの色が多く、秋の実りの熟した実が夕日に照り映えたようなイメージです。

ブルーベース
5サマーはアジサイの花が集まったようなさわやかな寒色系のイメージです。
6ウインターは鮮やかな目立つ色が集まって、白い雪をバックにしてこの色をまとうならば女王様のような風格が出てくるイメージです。
この120色の布を肩にかけてお顔色を見ながら判断をしていきます。

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判断の順序はまずベースの見極めからです、それぞれのベースの特長が際立つ色を対比させて、例えば鮮やかなオレンジと鮮やかな濃いピンク72色のどちらが肌を美しく見せるかモデルの肩に掛けて判断します。オレンジがしっくりと行くならベースはイエロー、ピンクならブルーとなります。(判断はこの配色だけではありません。その他にもたくさんの配色を掛けて診断します)ベースが決まったらそのベースのドレープを中心に掛けていき、お肌の色の微妙な変化を見落とさないように細心の注意を払って最終の区分に分けます。

自分の似合う色を知っておくことはとても大切なことだと思います。赤は似合わないから着ないとあきらめている方、本当はとても惜しいことをしていると思います。同じ赤でもブルーベースの赤とイエローベースの赤は違います。8お似合いの赤があることに気が付くと、今までにない新しい自分の魅力を発見できるかもしれません。

先月、友人に診断を依頼されてブルーベースのサマーと判断しました。その日彼女はラクダ色のコートを着ていたので「これは違うな。」と思っておりました。1か月ぶりの昨日、彼女が現れたとき「どなた…?」と、目を疑いたくなりました。私のアドバイス通りに薄いブルーのたっぷりとしたマフラーに澄んだ湖のようなブルーのコートを着て登場なさって、お肌が透き通るように明るくなり、瞳が黒眼がちにはっきりと映えて、フェイスラインも上がって見えたので一段と美しさが際立ち私自身驚いてしまいました。
女性が大きなイメージチェンジできるとしたら、自分の似合う色を知って自在に操ることができる「パーソナルカラーのハウツー」これしかないなと感じることしきりです。
そろそろストック、アネモネ、菜の花、スイトピー、優しい色の花が咲き乱れる季節がやってきます。長い冬のうっとしさから脱皮して、私たちも花の色に負けないように自在に色を操って、自分らしい春の色をまとってみませんか?