ラッピングコーディネーター 五味栄里先生によるラッピング講座。リボンの結び方、箱の包み方、季節に合わせたラッピングやエッセイなど

南イタリアに旅行してきました


1か月ほど前に、南イタリアへ旅をしてまいりました。
成田を出た時の日本は、まだ冬の冷気が残っていて春とは名ばかりの薄ら寒い日が続いておりました。エアーに14時間も乗って疲労困憊の身体でナポリに降り立ってみると、南イタリアは春の女神がそのベールをふわりと街にかぶせているような柔らかい日差しに包まれて、まさに春爛漫の季節を迎えていました。
今回の旅のお話は、行った場所にまつわる、小さな買い物、花など心に残ったいくつかを書いてみたいと思います。

かわいいカメさんでしょう!大きさは10㎝くらいで、ちょうど手のひらに乗るくらいです。シチリア島にあるカルタジローネという「陶器」で有名な街で見つけました。シチリアの陶器はこのブルー、緑、黄色の3色が、多く使われています。カルタジローネには階段のその1段ごとに美しい陶器がはめ込まれている大階段と呼ばれる名所があります。ただし登り切っても頂上に、別段何かがあるわけでもないのですが、みな登っているので私も登りました。

またその両脇にも小さな陶器屋さんが軒を連ねていて、その中の1件でこのカメさんを見つけました。上まで頑張って150段近くを登りましたが、途中の踊り場が無いので息が切れてこれは大変でした。カメさんはもちろん帰りの降りる時に見つけました。今は寝室に置いてありますが、見るたびにふふふと笑ってしまう愛嬌者です。

これはシチリアの高級リゾート地タオルミーナの陶器屋さんです。明るくてのびやかで華やかな陶器です、陽気なイタリアンの気質そのままが陶器に出ている感じですね。

「これは何のお花でしょうか?」「桜?」ちがうちがう。アーモンドのお花です。アーモンドの花は始めて見ましたが、桜に似ていてびっくりしました。アグリジェントの街にある古代ローマの遺跡にたくさん咲いていました。このアーモンドの花は私のパスポートに押し花にして貼ってあります。左からアーモンド、菜の花、ビョウヤナギ(?)菜の花はアマルフィ、ビョウヤナギはカルタジローネで見つけました。その土地に咲いていた花を押し花にして持って帰り、後でパスポートに日時と場所を一緒に記して、旅の思い出として貼って置くのが私流です。

ちなみに前の別のページをご覧ください。左がパリの落ち葉、右がアルファンブラのジャスミンの花です。

崖に沿うように建てられた建物が迷路のようになっているアマルフィの海岸近くで咲いていた白い花たち。可憐な姿に思わずシャッターを切りました。

花つながりで近くに咲いた今年の桜をお見せいたしますね。これは我が家のベランダに咲いた枝垂桜です。つぼみの時は濃いピンクですが花が開くとだんだん色が薄くなっていく桜です。10数年前に買ってきたときは高さが30㎝ぐらいだったのがこのように大きく育ちました。

こちらは近くの目黒川沿いの桜です。若い木なので勢いが良く、ここ1~2年で急に揃い咲きとなり、知る人ぞ知る桜名所となっています。(イタリアだけでなく日本の桜のお話もどうしてもしたかったのです)

シチリア島に渡るときに船の中で見つけた香辛料はバラエティーに富んでいて、かわいくて「これならお料理も楽しくなっちゃうなぁー。」とイタリア人の感性に感心しました。

アルベロベッロ世界遺産の街です。写真では少ししか写っていませんが白い円筒形のおうちにグレイのトンガリ帽の屋根でキノコのような可愛いおうちが集まったおとぎの国のような集落です。これは帰国の朝にホテルのベランダで特産のオレンジを持って写して頂きました。オレンジのおいしいこと!ジューシーで、新鮮でトレビアンでした。

ハムもパスタもピザもフルーツも黒ワインもとにかくおいしいお食事ばかりで、イタリアのさんさんと降り注ぐ太陽に育まれた食材の豊かさに圧倒された旅でした。