ラッピングコーディネーター 五味栄里先生によるラッピング講座。リボンの結び方、箱の包み方、季節に合わせたラッピングやエッセイなど

ホッとすること


今年はコロナ禍の上に長雨、そして豪雨に洪水、その後は猛暑が続き、マスク必携の外出は、熱中症との闘いとなり、とにかくたいへんな夏となってしまいました。
私も炎天下にたくさんの量の洗濯物を干していたところ、首筋にねっとりとした脂汗が出てきて、そのうちに胸がむかむかとして、軽い頭痛?いつもとちがう・・と思い、慌てて涼しい室内に戻ったことがありました。冷たい水を含み、しばらくじっとしておりましたので、事なきを得たのですが、、、熱中症は突然に、やってくることを実感しました。
もっとも、その時の私のいで立ちは首まであるフェイスカバー、長そでナイロンのレインパーカー、つば広帽子と、日焼け防止のために寸分スキのないスタイルでしたので、それは当然の結果だと、心配した家人からたしなめられたのはいうまでもありません。

そのような大変な夏もやっと終わり、誰も想像だにしなかった、この災いの一年は半分以上が過ぎようとしています。今や感染者はビックリするほどの数字となっていますが、その数字にも慣れてしまい、聞いても「フーン」と殆ど無反応になって来ています。当たり前ではないこの異常な日常が、今は普通になっていることが恐ろしい事だと、日々自分を戒めながらも、コロナの時代に遭遇してしまった不運を、つい嘆いてしまう毎日です。

このような事を考えていると気分がクサクサとしてきますので、「何か晴れ晴れとするような良いことないかなぁ」と、考えを巡らしてみました。
晴れ晴れとはいかないまでも、とても小っちゃいことですが、思わず心がほっとする日常の幸せをいくつか見つけてみましたので、お付き合いください。

*友人

コロナで久しくお会いしていない、学生時代の友人から突然小包みが届きました。開けてみましたら中身は高知の芋ケンピ,ゴディバのコーヒー、名古屋の焼きそば用のタレ、そして『栄里ちゃん元気かい?』というお手紙でした。バラエティーの富んだ、てんこ盛りの美味しさ溢れるギフトとお手紙がうれしくてすぐお電話をしました。
「なかなか会えないねー」の第一声から約30分次から次へと話題が山盛り!
「やっぱりお友達はいいなあ」と、しみじみと幸せを感じながら「早く会いたいね」の終わりの言葉まで休みなく楽しい時間を過ごせました。この友人はパリにもご一緒した旅友達で、ウン十年来のお付き合いです。ありがたや・・・

*ベランダのお花

我が家のベランダは細長く広いので、壁伝いに植木を置いていくうちに数が増えてしまいました。(1)中には花を咲かせるもの、意外なほど大きく育ち木陰を作ってくれるもの(2)など私の大好きな植木がたくさんあります。夕方涼しくなってから水やりをしながら、植木の雑草を取ったり、枯れたお花や葉を切ったり、虫を取ったりしているといろいろな憂さも晴れて、植木との語らいのような時間は私の楽しみの一つになっております。(3)お花はさほど豪華に咲いてはおりませんが、蕾を持つと本当に花開くのが楽しみです。(456

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ハイビスカス(7)は、20年ほど前に親戚から頂いたのが大きくなり一日だけの短命の花ですが黄色、オレンジ、赤、白など毎日、日替わりで色とりどりに咲いてくれます。
特筆すべきはこちら!(8)今年、お仕事先から頂いた葡萄の鉢です。よく見る葡萄の葉っぱがちゃんと付いて、蔓になっています。かわいい!頂いたときにはまだ実は緑で小さかったのですが、このように期待通りに立派な一人前の葡萄に生ったので先程収穫しました。(9
今日のランチは特別で、あのお友達から送っていただいた名古屋のタレを使って焼きそばにしました。そのデザートに・・はい!我が家で収穫した葡萄です。(10)粒がピンと張っていて、甘くて,ジュ―シーまさに地産地消の醍醐味でした。ご馳走様でした。
来年も収穫できますように!(合掌)

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*ランチ

ランチと言えば、私の定番のランチをご紹介します。
11)ランチは麺類や、パンなど糖質の多い食事になってしまいがちなので、フルーツとヨーグルトだけでしかも満腹感があるレシピをと考えてナッツをいれてみました。ダイエット食としてはいいのでないかと、信じて半年くらい続けています。
レシピは超簡単です。材料はヨーグルト小さいパック1個、無塩の素焼きのナッツを30粒ほど、オレンジ1個、葡萄10粒で、フルーツ類は皮をむいて細かく刻んであとは混ぜ合わせるだけです。劇的にダイエットできたとは申しませんが、意外に美味しくて、季節のフルーツも楽しみの一つとなりました。お昼時になるとそそくさとキッチンに入り作り始めます。
横に置いてあります麦茶のようなドリンクは、36茶とレモングラスを一緒に煎じたお茶です(12)阿蘇山の傍のハーブやさんで見つけた36茶は、大麦、ハト麦、はぶ草、エキナセア、柿、桑の実、どくだみ、など36種類の山野に自生している野草などをブレンドしたお茶で、冷たく冷やしていつも我が家の冷蔵庫には用意してあるドリンクです。

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私達はいま、コロナにいつ感染するか分からない、まるで見えない敵に常時さらされているような禍の中でがんばっています。
たった数か月前の、外出も、人と会うのも、仕事も、旅行も何の不安もなく、普通に行動できたあの日常が懐かしいですね。今から考えると「平穏な日々」というのはあの時のことを言うのだと、失ってから初めてわかりました。

お話いたしました「ほっとすること」はどちらも日常の延長の一コマですが、今の私にはかろうじて残った、小さな「平穏」の象徴なような感じがいたします。
だから、
コロナにかからないで友達も、周りの人も皆が元気でありがとう。
お花を愛でることが出来て、ありがとう。
葡萄が収穫出来てありがとう。
季節のフルーツもヨーグルトも36茶も手に入り、美味しくいただけてありがとう・・・です。
平穏の日々は脆く、壊れやすいことにやっと気が付くことができ、以前では当たり前になっていた何気ない日常が、本当にありがたいことだと、痛いほど思い知りました。
だからこそ、この当たり前を手の中にたいせつに、たいせつに、包んで心からありがとうと言えるような気持で毎日を過ごせたらいいな、と思います。

元気な体で朝を迎えることが出来て、今日も幸せ!
明日の朝も元気にニコニコと「お早うございます!!」といつもよりちょっと大きな声で言ってみましょうね。

ピース!!